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九粍亭風穴

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02月14日(日)

いやんばかん

ご贔屓戴きましてありがとう御座います、九粍亭風穴でございます。
毎度毎度バカバカしい手抜き話にお付き合い戴いておりますが、
今回はちょっと趣向を変えて、長ったらしいお話をさせて戴きます。

昨年二月、「林家木久扇親子会」というイベントに行って参りました。
笑点でお馴染み木久扇師匠と、息子の二代目木久蔵さんを始めとするお弟子さん達が、
わざわざ三重まで来て落語を披露するという一大イベント。(※田舎者にとっては)
これを逃す手は無いと急いでチケットを買って、山奥の会場まで観に行きました。

人里離れた会場だのに満員でございます。流石師匠、地方でも物凄い人気。
長蛇の列に並んでやっと開場、自由席ですので良い席を取ろうと急いで入りましたら
ロビーに会議机を置いて、お土産を売ってました。落語のCD、著書、手拭、勿論らーめん。
売り子の若い人に交じって、ちっちゃいおっちゃんが俯いて何やら書いているなと思ったら。

なんと木久扇師匠ご本人じゃありませんか。

びっくり致しました。師匠自らお土産売って、サインまでしてたんです。
こうしちゃいられないと列に並び、オリジナルデザインの手拭を買いました。
その包み紙に師匠がマジックでサインを書いてくれるのですが。

洋服をお召しになって椅子に座って、黙々とサインを描き続ける姿は
お着物姿での笑点とはえらい違い。どこにでもいそうな普通のおじさんですよ。
おバカな回答はあくまで芸、実際は物静かな方だと知ってはいましたが、
この一見冴えない姿は、もしかしたら寧ろニセモノのような気がしてきました。

10年前に胃癌を患って、手術を受けられたという木久扇師匠。
もしかして今日は、体の具合がよくないのかしら。

書き終ったサイン手拭を手渡す折に、師匠は握手をして下さいました。
緊張で回らぬ口で「大喜利いつも拝見してます。お体にお気をつけ下さい」と
やっとの思いで云いますと師匠、満面の笑みで「ありがとうございます」。
その笑顔と声はまさしく、TV越しに見聴き、慣れ親しんだあの人でした。

落語は流石に、大変な面白さでした。お弟子さんたちの噺にたっぷり笑って、
そろそろ顔とお腹が引き攣ってきた頃に、お待ちかねのトリでございます。
いつもの出囃子ではなく、笑点のテーマをBGMに木久扇師匠が登場。
落ち着いた色の高座着でばっちり決めて、正座してすっと綺麗なお辞儀。

落語というよりは漫談形式のお話でしたが、ぐんぐん引き込まれます。
そして驚いたことに、想像以上のインテリ。風刺の効いた時事ネタをしかし、
厭味をまるで感じさせることなく、立て板に水の例え通り軽快に語ります。
絶妙の間合いに会場はドカンドカン沸き上がり、大喝采で終演となりました。

こうして私は人間の全然違う3つの麺、もとい面を目の当たりに致しました。
笑点でお馴染みの元祖おバカキャラ、ロビーで見た普通のおじさん姿、
高座での知的で細やかな語り、こう云うとまるで多重人格のようですが、
それらは全て紛れも無く、木久扇師匠そのものの姿でした。

以前私、ある人の印象を素直に話した際に、「風穴さんの中の私の姿に、
少しでも近づけるように頑張ります」って云われたことがあるんです。
恐縮されたんでしょうね。褒めすぎと思ってしまわれたらしいのですが。

少々偉そうなことを申し上げるかと思いますが、これは教科書ではございません。
私が思うことなんです。気に入らなければどうぞ、ウインドウを閉じて下さい。

頑張る必要なんかないと思うんです。人が思ってる自分の姿はそれはそれで、
ひとつの自分の本当の姿だと、真に受けて大いに構わないんだと思います。
本当はこうだ、本当はああだと、真実をひとつだけに絞ってしまいがちですが、
良い面も、嫌な面も、全部その人の本当の姿なんじゃないかと思うんです。

公私のギャップに悩む人は多いと聞きます。特に周りから評判が良くて、
自分自身にしか自分の悪い面が見えない人は、本当に辛い思いをするものです。
でも、周りの人が見ている良い面を、どうかウソだなんて思わないで欲しい。

木久扇師匠の姿から学んだこと。人の多面性、その全て真実。
あと、癌に罹っても元気に活躍されている方がいるということ。
木久ちゃん、まだまだ現役で日本中を笑わせて下さいよ。

長々と真面目ぶった話を連ねましたが、飽くまで個人の一意見。
あとは単なる感想文ですので、都合よく読み取って戴ければ幸いです。
それで少しでも気が楽になった人がいれば、それに勝る幸せはありません。
久々に頭を使ったらくたびれました。木久扇に学ぶ人間論、これにて御免。
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